カベナンター・センタービル

CCB外観 カベナンター・センタービルは、神戸の都心の玄関三宮駅から、北西へ徒歩7分、北野異人館街への入口に当たる、中山手通1丁目交差点にあります。阪神大震災で倒壊したカベナンター書店の再建に当たり、2階に、都心での福音宣教の拠点としても広く活用できる神戸神学館のチャペルと教室、3階に、神学館のライブラリー・スペースを兼ねた教会事務所とゲスト・ハウスがある、多目的多機能な宣教拠点として生まれ変わりました。この建物のこれからの働きにおいてその土台になるのは、やはり1階にある、カベナンター書店の働きです。
 神戸の都心にある地の利を生かし、震災にあった神戸の人々にキリストの救いの福音 を文書を通して伝道する書店。来店する牧師先生や諸教会の兄弟姉妹の応援団になれる ような、ほっとできるキリスト教書店。信頼できる聖書的福音的な書物(おもに改革主 義の良書)を提供し、信仰生活を側面から支えるグッヅ類もとりそろえて奉仕する書店。 改革長老教会に委ねられたキリスト王権や詩篇賛美を日本の諸教会によりよく知って いただくための証しの場。世界のキリスト教書店や改革長老教会とオンラインで直結 した世界への情報の窓となる書店。このような幻をを目指して、新しいカベナンター 書店の歩みが始まります。

 カベナンター書店は1952年3月10日に、北米改革長老教会のミッションによって 現在地に開設されました。 1952年宣教団 改革長老ミッションは、南中国で長年福音宣教の働きを 続けてきましたが中国の共産革命の進展と共に他の宣教団と共に撤退を余儀なくされ、 香港を経てアメリカへの帰路1950年7月日本に立寄り、翌1月神戸須磨で宣教活動 を始めました。
当初ミッションは神学校を開校するか、あるいはキリスト教書店を開店するか種々議論 し結局、神戸に他の神学校の形成が始まっていたことと、教育度の高い日本で全国に福 音が浸透するには文書伝道が効果的であるとの判断から、書店の開設に踏み切りました。 開店当時1 はじめは終戦直後で本の無いときであり、カベナンター・ブック・ルームと名付けて、 まだ洋書など高価でおいそれと買えなかった牧師・神学生などに貸し出しもしながら、 販売をしていました。設立は、サムエル・ボイル宣教師の幻によるもので、オリナ・リン 宣教師が、理事会と改革長老教会の会員から選ばれた奉仕者達の助けを得て、以来40年 間書店の実務に献身されました。 開設当初はおりからのキリスト教ブームのなかで、日本ではまだキリスト教専門書店が珍しく、特にアメリカ・ヨーロッパから輸入した聖書・神学書を取り扱ったので、神学者・牧師・神学生を中心に大変便利がられ喜ばれて、全国 特に西日本の牧師たちの間には広く「カベナンター書店」の名前が知られるようになり、 ほとんどの牧師の書斎には「カベナンター書店」のシールのある本が見られるように なりました。その間1957年に書店で始まった礼拝から、のちに岡本の契約教会が 生まれました。

カベナンター書店は、全国の教職との通信販売の交流を保ち、関西地域の 神学校と神戸の教会に仕え、さまざまな困難を主の導きで乗り越えて、文書伝道奉仕の 働きを続けてきましたが、 1995年の阪神大震災は最大の危機でありました。丁度長年 奉仕されたリン宣教師が帰国された所に震災は襲いかかりました。 震災時 書物への需要の減退とミッションの後継者難もあり、北米改革長老教会外国伝道局はこの震災をカベナンター書店の宣教の終結のときと考えはじめていました。しかし、この危機に日本中会と日本側の理事は協力して教会員の署名を集め、現在地でのカベナンター書店の継続が日本の教会の総意であることを示し、外国伝道局の説得に成功しました。日本で改革長老教会の証しを立てるに際して、カベナンター書店はかけがえがないからです。
そして日本中会はカベンナンター書店宣教の基本コンセプトを、全教会に対する改革長老教会の証しに立つ奉仕が究極の使命である、と確認し、それを次の5点と決めました。 外観2 改革長老教会の教理をあいまいにしない文書伝道、神戸の諸教会と神学校への文書奉仕 、日本全国の教会・神学校との通信による文書奉仕、改革長老教会諸教会と神戸神学館 への文書奉仕、詩篇歌の出版と領布への協力。具体的には販売、外商、通信(海外連携 、ホームページによる注文)、閲覧(CDROM、リファレンス)、伝道(観光客、窓 口相談)、簡易出版、教会教育援助(教会と連携した在庫整備)の整備を目指すことを 決めました。このカベナンター書店の新しい幻にふさわしい器として、カベナンター・ センタービルが日本中会と書店理事会の共同事業として建てられたのです。
CCB2階 センタービルの2・3階は、新しく改革長老教会のセンターとしての機能を持ちます。 集会機能、会議機能、印刷機能、保管機能、国際通信機能、備品管理機能、応接休息機能、 レセプション機能、小研修宿泊機能、中期短期宣教師滞在機能、冠婚葬祭対応、 カウンセリング機能、図書館機能などが加味されており、改革長老教会の神学教育機関 として三年前設立された神戸神学館が中心となって、これらの機能を活用します。 この神戸神学館を通しても諸教会に奉仕いたします。また都心伝道の機会も祈っています。

 このセンタ−ビルは今後、改革長老教会が教派としての活動を展開していく拠点です。 主イエス・キリストが、神であり私たちの救い主であるかたとして、復活され昇天さ れたのち今、世界の王であられ、この日本の社会の中でもわたしたちが日々どこででも お仕えするべきただ一人のまことの王でいましたもう事実、すなわち、 バナー キリストの冠のために、この建物をささげます。またこのキリストの福音、すなわち恵みの救いのご契 約に応答し、みことばと御霊によって、聖書の契約に忠実に、信仰のよき闘いを戦う 私たちであるべく、いつもこの建物が、私たちにとって、キリストの契約(カベナント) によって励まされ訓練される場とされるよう、神様の祝福を願います。そして、この建物 から喜びに満ちたまことの聖霊による賛美すなわち「詩篇」の賛美が昼も夜も流れ、この 建物が「キリストの冠と契約」の歌で包まれ、御霊と信仰が支配する建物となりますように 祈ります。この日本、特に、震災にあった神戸で、ここがみことばの癒しに満ちた、 揺るがないキリストの国となりますように。わたしたちには不可能ですが、そうおできに なる主の御霊に願います。
(北米改革長老教会日本中会 WEBサイトより引用)

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